「読み聞かせを、教えているんですか?」
自己紹介をした際、一番聞かれるのはこの質問です。
読み聞かせや絵本の選び方もお伝えはしていますが、「それだけ」ではありません。
大きく分けて、2つの活動になります。
- 編集者として30年以上の経験から得た絵本の知識をお伝えしています。
- 生活を豊かにする絵本の新しい使い方を提案しています。
一般的に絵本と聞いて想像するのは、親が子どもに読み聞かせている図式です。
親子のスキンシップに、絵本はとても活躍できます。
親子で一緒の絵本を見ながら、たくさんの言葉も生まれてきます。
園や小学校などの集団生活でも、一緒の絵本を味わうことで共感の気持ちを深め、人とは違う感情に気がつくきっかけにもなります。
子どもの成長の中で、絵本がもたらしてくれる感情や知識、経験は多様です。
こんな風に子ども時代を充実させることのできる絵本は、その一方で子ども時代だけの特効薬ではありません。
大人になったからこそ、絵に癒され、文のリズムに心を躍らせ、絵本を眺めることが、趣味になっている方も多くいます。
読むだけでなく、わたしは対話の入り口として、絵本を活用しています。日々仕事に育児に介護に生きることに多忙な大人たちが、自分の心の奥を語り、経験をシェアすることで、生きやすくなる対話の時間になっています。
ほかにも、自然に親しむ・食への興味を促す・人権を意識するなど、豊かに生きていくためのツールとして、絵本使う方法を講座にしてお届けしています。
絵本は子どもに対して読み聞かせるものであるという基本を忘れずに。
しかし限定してしまわず、さらに絵本の可能性を広げていくこと。
これが、えほんごと舎のやっていることになります。